十二単 ~Singles 4~

中島みゆき( MIYUKI NAKAJIMA ) 十二単 ~Singles 4~歌詞
1.恩知らず

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

沢山の親切と心配をありがとう
沢山の気づかいと人生をありがとう
どれもこれもあなたには 出来ない無理をさせたのね
そんなにいつの間にボロボロになってたの まだ続けるつもり?
だからだからだからこれきりです
これでこれでこれで楽(らく)になってね
恩を仇(あだ)で返します 恩知らずになりました
まだずっと好きだけど ごめん

心苦しいんです 申し訳ないんです
私に会わなければ あなたはどうだったでしょう
このままあなた命懸けで 無理をさせてはいけない
どうかこれからは自分のために生きて まだ間に合うはずよ
だからだからだからこれきりです
他(ほか)に他(ほか)に方法が浮かばない
あなたを傷つけずに あなたの傍(そば)にいる
そんな夢も昔は見たわ

だからだからだからこれきりです
これでこれでこれで楽(らく)になってね
恩を仇(あだ)で返します 恩知らずになりました
まだずっと好きだけど ごめん
まだずっと好きだけど ごめん


2.時代-ライヴ2010~11-

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて
もう二度と笑顔にはなれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ時代は回る
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わってめぐり逢うよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出逢う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ時代は巡る
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩きだすよ

まわるまわるよ時代は回る
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩きだすよ
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって 歩きだすよ


3.荒野より(remix)

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

望みは何かと訊(き)かれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かと訊(き)かれたら 君を想えば立ち直れることだ

僕は走っているだろう 君と走っているだろう
あいだにどんな距離があっても
僕は笑っているだろう 君と笑っているだろう
あいだにどんな時が流れても

荒野より君に告ぐ 僕の為(ため)に立ち停(ど)まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない

朝陽の昇らぬ日は来ても 君の声を疑う日はないだろう
誓いは嵐にちぎれても 君の声を忘れる日はないだろう

僕は歌っているだろう 君と歌っているだろう
あいだにどんな距離があっても
僕は生きているだろう 君と生きているだろう
あいだにどんな時が流れても

荒野より君に告ぐ 僕の為(ため)に立ち停(ど)まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない

僕は走っているだろう 君と走っているだろう
あいだにどんな距離があっても
僕は笑っているだろう 君と笑っているだろう
あいだにどんな時が流れても

荒野より君に告ぐ 僕の為(ため)に立ち停(ど)まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない
荒野より君に告ぐ 僕の為(ため)に立ち停(ど)まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない


4.バクです

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

バクです バクです 今の今からバクになる
バクです バクです バクになることにしたんです

あんたの 悪い夢を喰っちまいます
あんたの 怖い夢を喰っちまいます
あんたの つらい夢を喰っちまいます
あんたの 泣いた夢を喰っちまいます

バクはまったく平気なんです 痛くもかゆくもないんです
腹いっぱいになりすぎたなら ふわりふわりと浮きそうだ
そしたらバクは夢を見るんだ そしたらバクは夢を見るんだ
笑ってるあんたの夢を見る

バクです バクです 今の今からバクになる
バクです バクです バクになることにしたんです

あんたの 悲しいことを喰っちまいます
あんたの 寂しいことを喰っちまいます
あんたの 苦しいことを喰っちまいます
あんたの 痛いことを喰っちまいます

バクはまったく悪(あく)もの喰いで 何んでも彼んでも喰うんです
心配されても その心配さえ うまいうまいと喰いそうだ
バクは1人で喰い続けてる バクは1人で喰い続けてる
笑ってるあんたの夢を見るまで

バクの上に夢よ降り積め あんたの捨てたい夢よ降れ
バクは1人で喰い続けてる バクは1人で喰い続けてる
笑ってるあんたの夢を見るまで
バクです バクです 今の今からバクになる


5.愛だけを残せ(remix)

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ

やむにやまれぬ人生は綱渡(つなわた)りだ
選ぶつもりで選ばされる手品だ
闇の中の風のように
突然に愛は居どころを求める
弱き者汝の名を名乗れ しなやかに
強き者汝の名を名乗れ ささやかに
みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて
振り返ってしまうから

愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ

思いがけない幻(まぼろし)に誘われて
思いがけない風向きに運ばれて
偶然の朝 偶然の夜
我々は何も知らされず 踏み出す
縁(えん)は不思議 それと知らぬ間(ま)に探し合う
縁(えん)は不思議 それと知りながら迷い合う
みんな哀しくて みんな恋しくて
立ち止まってしまうから

愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ

みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて
振り返ってしまうから

愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ

愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ
愛だけを残せ


6.闘りゃんせ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

いちばん最近笑ったことを 語ってみてくれないか
いちばん最近歌った歌を 聴かせてみてくれないか
私は忘れてしまったんです
いちばん最近笑ったことを 語ってみてくれないか
行く人も帰る人も 見分けなんかつかないね
闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ
闘りゃんせ うつろな胸の中
闘りゃんせ 夢よ闘りゃんせ
闘りゃんせ 裸の胸の中

いちばん最近帰った道を 歩いてみてくれないか
いちばん最近慕った人を 頼ってみてくれないか
私は迷ってしまったんです
いちばん最近帰った道を 歩いてみてくれないか
過ぎた日々もまだな日々も 答なんかくれないね
闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ
闘りゃんせ うつろな胸の中
闘りゃんせ 夢よ闘りゃんせ
闘りゃんせ 裸の胸の中

ここは何処(どこ)か教えてくりゃれ
怖いながら教えてくりゃれ
私は届けに行くところ 私を届けに行くところ
いちばん遠いところから いちばん近いところまで

過ぎた日々もまだな日々も 答なんかくれないね
闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ
闘りゃんせ うつろな胸の中
闘りゃんせ 夢よ闘りゃんせ
闘りゃんせ 裸の胸の中

闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ
闘りゃんせ うつろな胸の中


7.一期一会

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

見たこともない空の色 見たこともない海の色
見たこともない野を越えて 見たこともない人に会う
急いで道をゆく人もあり
泣き泣き 道をゆく人も
忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁(えにし)も
忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで

見たこともない月の下 見たこともない枝の下
見たこともない軒の下 見たこともない酒を汲む
人間好きになりたいために
旅を続けてゆくのでしょう
忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁も
忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで

一期一会の はかなさつらさ
人恋しさをつのらせる
忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁も
忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで
忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁も
忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで
あなたの笑顔を 忘れないで


8.昔から雨が降ってくる

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

昔、僕はこの池のほとりの 1本の木だったかもしれない
遠い空へ手を伸ばし続けた やるせない木だったかもしれない
あの雨が降ってくる
僕は思い出す 僕の正体を
昔から降ってくる なつかしく降ってくる

昔、僕はこの海のほとりの 1匹の魚(うお)だったかもしれない
話しかける声を持とうとした 寂しがる魚だったかもしれない
あの雨が降ってくる
僕は思い出す 僕の正体を
昔から降ってくる なつかしく降ってくる

昔、大きな恐竜も 昔、小さな恐竜も
同じ雨を見あげたろうか 同じ雨にうなだれたのだろうか
あの雨が降ってくる
昔から降ってくる

昔、僕はこの崖の極みの 1粒の虫だったかもしれない
地平線の森へ歩きだした 疑わない虫だったかもしれない
あの雨が降ってくる
僕は思い出す 僕の正体を
昔から降ってくる なつかしく降ってくる
あの雨が降ってくる
なつかしく降ってくる


9.帰れない者たちへ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

帰れない者たちが 月を見る十三夜
「帰る気もないのね」と 手紙読む十三夜
冷たい肌です 涙が浸みて
冷たい人です 恩知らずで
帰れない者たちが 月に泣く十三夜

帰れない歳月を 夢だけがさかのぼる
足跡も探せずに 影と泣く十三夜
異人の形です 旅した者は
戻れぬ関です よそ者には
帰れない歳月を 夢だけがさかのぼる

冷たい肌です 涙が浸みて
冷たい人です 恩知らずで
帰れない者たちが 月に泣く十三夜
帰れない者たちが 月に泣く十三夜


作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ

ごらん 夜空を星の線路が
ガラスの笛を吹いて 通過信号を出す
虫も獣も人も魚も
透明なゴール目指す 次の宇宙へと繋ぐ

この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ
この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ

僕の命を 僕は見えない
いつのまに走り始め いつまでを走るのだろう
星も礫(こいし)も人も木の葉も
ひとつだけ運んでゆく 次のスタートへ繋ぐ

この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ
この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ
この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ


11.銀の龍の背に乗って

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

あの蒼ざめた海の彼方で 今まさに誰かが傷んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている

夢が迎えに来てくれるまで 震えて待ってるだけだった昨日
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を

失うものさえ失ってなお 人はまだ誰かの指にすがる
柔らかな皮膚しかない理由は 人が人の傷みを聴くためだ
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている

わたボコリみたいな翼でも 木の芽みたいな頼りない爪でも
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を

銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を
銀の龍の背に乗って
銀の龍の背に乗って


12.恋文

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

探るような眼で恋したりしない あなたの味方にどんな時だってなれる
試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった
嘘でも芝居でも ふりでもつもりでも 愛でも毒でも
何も違わないでしょう
試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった

恋文に託されたサヨナラに 気づかなかった私
「アリガトウ」っていう意味が 「これきり」っていう意味だと
最後まで気がつかなかった

わかりきってから恋したりしない 知らないことから好きになるものだから
調べきってから恋したりしない みつけてゆくほど好きになってゆく
何故なの本気なの 何時なのどうしたの 何処なの誰なの
何も訊けないものね
わかりきってから恋したりしない 知らないことだけ好きになったのね

恋文に託されたサヨナラに 気づかなかった私
「アリガトウ」っていう意味が 「これきり」っていう意味だと
最後まで気がつかなかった

「アリガトウ」っていう意味が 「これきり」っていう意味だと
最後まで気がつかなかった